野生の誤読

翻訳・drama・読書

野生の誤読

いきなりブログタイトルを変更した。
PV業務中心になり、翻訳をメインに書くことが少なくなる可能性が出てくるため。

 

先日から書評におけるあらすじ紹介で、事実と異なることが書いてあるとか言った反論や議論が起こっている。

 

私はそもそも、しっかりとテキストを読み込むということを避けてきた人間であり、背景とか文脈であるとか、そういうことを正確に捉えるのがあまりうまくない人間であると思っている節がある。ディテールが好き、ぐーんと引いた遠景が好き、それでいいんじゃないかと思ったりもする。

でもそういう言い訳はあまり好もしくない。

全体を視野に入れつつ、折々ピントを絞ってみていくこと、精読すること、隠されたものを詳らかにすること、そういうこともそろそろ必要なんじゃないか。

 

好きなように読んでいい自由は読者にはある。

二次創作にひらかれた余白もそこにある。

それでも作者の意図したことは必ず存在する。そこから大きく離れたり、書いていないことを書いてあるかのように書くのはやはり誤読なのではないか。創作とその批評はちがうのだから。

誤訳も誤読の一種だと考えて、より大きなくくりでやっていくことにした。